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如意輪観音坐像

鎌倉時代末期~南北朝時代
40cm(像高)

六臂(手が6本)で、立て膝にした右足先で左足裏を押し、蓮華座の上に坐すという、如意輪観音の図像に忠実な姿である。持物もすべて正しいものが備わっている。肉身部は金泥が塗られ、着衣部は現状黒漆塗りであるが、本来は漆箔(金箔押し)だったのであろう。肉身部金泥・着衣部漆箔という仕上げ法は鎌倉時代初めに確立し、阿弥陀如来立像を中心に行われた技法であるが、如意輪観音像に施されたという意味で珍しいといえる。また台座のうち蓮華部も像と同時のものと見られるのも貴重である。
鎌倉時代末から南北朝時代にかけてのもので、その上品なつくりと保存状態のよさは特記される。

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