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童子立像

室町時代
60cm(像高)

経蔵を守護する者として置かれる傅(ふ)太子(たいし)(傅翕(ふきゅう))の両脇に二童子が侍り、左童子を普(ふ)建(けん)、右童子を普(ふ)成(じょう)という。ともに口をあけて笑う童子形で、形の上ではっきりした区別はない。中国からもたらされた図像であり、わが国では室町時代から行われた。もっとも古い作例である応永25年(1418)銘の京都・大報恩寺像に比べると、両手の出し方は普成像に近いようである。大報恩寺像の両手先は失われ、本像の両手先は後補ではあるが、普建よりは普成の方に可能性が高いようである。
傅太子三尊の作例は、大報恩寺像を除くと江戸時代のものがほとんどなので、室町時代と見られる本像はたいへん貴重である

価格

¥2,000,000(税込・送料込)