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役行者および前鬼後鬼像

江戸時代
役行者:30cm、前鬼後鬼:15.5cm(像高)

役行者(えんのぎょうじゃ)は修験道の開祖で、岩屋に坐し、その前に使者としての前鬼・後鬼を従えるのが一般的である。修験にかかわる真言・天台系寺院にまつられることが多い。
岩屋内に安置される本像は、役行者像が頭巾をかぶり、袈裟の上にガウン状の布をまとい、左手に独鈷杵、右手に錫杖を執り、坐すという型どおりの姿である。頭上にあるふくらみは髻を頭巾で覆い、根元を縛った表現で、役行者像にはしばしば見られる。両手の持物も規定どおりである。
前鬼・後鬼は蓬髪で、肩巾を掛け、腰に獣皮をまとって坐す。前鬼は斧を、後鬼は瓶をもつが、瓶は失われている。
失われた瓶を除くと、岩屋まで当初のものであり、保存状態は良好である。現状、表面は黒ずんでいるが、本来は彩色仕上げであった。
作行きは上々で、保存状態のよさも相まって、江戸時代の上作として賞される。

価格

各¥2,500,000(税込・送料込)